7. 食べ物に含まれるエクソソーム

エクソソームは私たちの体の中だけではなく、ブドウやミカン、リンゴやバナナなどの果物や野菜の細胞の中からも分泌されています。

例えばしょうがには、アルコール性の肝障害を予防する効果があることがマウスの実験で確かめられております。
二匹のマウスを用意し、一方にはしょうがのエクソソームを投与させた後、二匹のマウスに同じ量のアルコールを摂取させます。
するとエクソソームを事前に投与したマウスの方が、アルコール肝障害の指標となる酵素ASTの数値が低くなっていたことが分かったのです。

これはしょうが由来のエクソソームが、これ以上肝臓にダメージが起こらないよう保護していると考えられるのです。

また、鶏のたまごのエクソソームが、思わぬ働きをすることが分かりました。

それは動物実験では動脈硬化を抑えたり、更には、たまごのエクソソームを摂取したマウスの記憶力が上がったりと、驚くべき結果が得られたのです。

食品からもしっかりとしたメッセージが出ていたと言うことです。

これから多くの食品のエクソソームを調査研究することで、人類にとって役に立つものが発見されると考えられます。