6. 肌の老化?そしてエクソソーム
女性が気になるお肌の老化にもエクソソームが関わっています。
加齢とともに衰える肌のハリや弾力は、コラーゲンが大きく影響しています。
コラーゲンは肌の表皮の下、真皮部分にある繊維芽細胞で作られています。
コラーゲンは真皮全体に網目状の構造を作ることで、肌に弾力を与え、表皮を支える役割を担っているのです。
若い肌と老化した肌の断面を比べると、若い肌は真皮が表皮をしっかり支えていますが、老化した肌は真皮の組織が壊れ、表皮を支え切れなくなってしまいます。
ところが、肌の老化については未だ謎があるといいます。
紫外線によってシミとはシワが出来ると言うことはわかっていますが、個人差が生まれるのはなぜか。
同じ50代でも実年齢より若い人もいれば、そうでない人もいます。
その謎を解く鍵がエクソソームにあるのではと考えられています。
真皮の中にある繊維芽細胞の周りに、老化した細胞から届いたエクソソームが発見されたのです。
しかし、そのエクソソームにどのようなメッセージが書かれていたかはまだわかっていません。
今後、エクソソームやマイクロRNAの数や種類を調べれば、肌の老化の個人差や、そのメカニズムを解明できるかもしれません。
更なる研究が待たれます。