オルガノイド(organoid)

オルガノイド
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オルガノイドとは模擬臓器と言われ、近年立体的3次元培養が可能となり注目され始めた技術です。

そもそも人の各臓器は、幾つかの細胞で作られており、それら細胞を人工的・立体的に組み合わせることによってオルガノイドは作られます。
人工的とは、体外にて細胞が持つ自己複製能力や分化能力を活用し、3次元的培養で形成すると言う意味です。

また、人の臓器を身体から取り出し実験をすることは不可能ですが、オルガノイドは体外で形成される模擬臓器のため、様々な実験を行うことが出来ます。

従って、オルガノイドの研究分野は世界で急激に広がりを見せ、マイクロRNA、エクソソーム、テロメアと言った物質の神秘性や解明、引いては、あらゆるがんや疾病から人類を守る新たな医療技術として注目されています。

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マイクロRNA

マイクロRNA
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マイクロRNAとは、メッセージ物質(小さな核酸)のことで、エクソソーム(小さなカプセル)によって体内に運ばれます。

マイクロRNA自体はとても不安定で、血液中に出てくると一瞬で分解されてしまうので、脂質二重膜のエクソソーム中に大事にパッケージングされています。
そして、マイクロRNAのメッセージの種類は22個の塩基の配列によって決められ、アルファベットと同じように、順番が組み変わることで意味やメッセージ、情報内容が多様に変化します。

正に、マイクロRNAはメッセージ物質の役割を果たすその主役と言えます。

近年、がん、成人病など多くの疾患の診断にマイクロRNAが有用であるとされ、存在する次世代の核酸医薬品として全世界で注目されています。

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エクソソーム(exosome)

エクソソーム
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エクソソームとは、細胞から分泌される直径50‐150ナノメートルの顆粒状の生理活性物質で、体を流れる1ccあたり100兆個のメッセージ物質のことです。

これまで人の臓器は、脳が出す指令によって活動していると考えられてきましたが、それを覆す、その主役がエクソソームです。

エクソソームは、臓器同士がやり取りを行うメッセージカプセル(膜小胞)であり、天然のデリバリーシステムとも言われています。
そして常に体内では、エクソソームによって臓器同士(細胞同士)が膨大なやり取りを繰り返すことで、生命の維持が保たれているのです。

また、エクソソームがどんなメッセージを持っているのかを調べることによって、体内で起きている病気の兆しを発見することも可能となります。

更には、お薬や新しい抗がん剤を運ぶ“器”としてエクソソームを利用する研究も始まっています。 これまでの健康常識に大変革をもたらしつつあるエクソソーム研究、可能性は無限大です

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テロメア(telomere)

テロメア
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テロメアとは染色体末端を保護する役目、キャップのような存在であり、TTAGGGと言った塩基配列をもつDNAと、様々なタンパク質から形成されています。

このテロメアですが、細胞分裂の度に短くなり、極端に短くなると細胞分裂は停止し、老化細胞になります。

この老化細胞が蓄積すると、臓器や組織の機能低下、機能障害を引き起こすことになるのです。

また、ヒトの体細胞を取り出して培養した場合にも、テロメアの短縮が起こります。
そして、テロメアが一定の長さより短くなると不可逆的に増殖を止め、細胞老化と呼ばれる状態になります。

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